藤白神社 | ( ふじしろじんじゃ ) |
所在地 | 和歌山県海南市藤白466 |
札所等 | 神仏霊場巡拝の道第7番 |
由 緒 |
社殿は斉明天皇の牟婁の湯行幸の際に建立されたと伝わる。 当神社の主祭神、饒速日命を祖神とする穂積氏の嫡流・藤白鈴木氏が社家として代々神職を務めた。 中世熊野御幸の盛期には、九十九王子の中でも特に格式の高い五体王子のひとつとして崇敬され、熊野詣の途上における要所であった。 吉田経房の参詣記(『吉記』所収)承安4年(1174年)9月25日条に「於藤代王子行里神楽」、藤原経光の参詣記(『民経記』所収)承元4年(1210年)4月25日条にも参拝の折には馴子舞や藤代王子におかれていた巫女による里神楽が行われたと記され、後鳥羽院参詣記(『明月記』所収)建仁元年(1201年)10月9日条に「御経供養」「白拍子」といった文字が見えるなど、歌会・里神楽・相撲などの奉納が行われるのが通例であった。 境内東通用口から西へ抜けてゆく道はかつての熊野参詣道で、北側にある正面参道は近世の熊野街道の道筋につながっている。 後鳥羽院の建仁元年(1201年)の熊野詣の際には藤白の次の宿泊地であった湯浅で歌会が催され、その歌会で詠まれた歌が藤白王子に献納されている。 |
創建年 | 景行天皇5年 |
主祭神 | 饒速日命 |
参拝日 | 2020年12月08日 |
手水舎 |
拝 殿 |
恵比寿神社 |
白龍社 |
権現堂 |
有間皇子神社 |
熊野古道の始まりで「これより熊野路のはじめ」と書かれた石碑 |